中国地方は、日本海と瀬戸内海に面しており、かつ中国山地が広がっているため、経済活動が営まれる地域は水害リスクが高いことが挙げられます。河川の氾濫区域に人口の約66%が集中しているので、自然災害により交通網が遮断され、物流が滞るリスクも。
山地が多く経済活動が営める地域が限られているので、山陽側の都市部において渋滞が起こりやすく、物流効率の低下を招いています。とはいえ、海に面しているので内航運送が選択できるため物流利便性が高く、瀬戸内海沿岸には産業が集中している状態です。
中国地方で物流業者に依頼するのであれば、土砂災害や河川の氾濫などの自然災害リスクや、交通渋滞のリスクもきちんと考慮して、内航運送を行っている業者を候補に入れてみましょう。
倉敷(水島)エリアには水島港があり、内航運送や海外貿易も視野に入れられます。水島港があるため産業が盛んで、港の一帯に物流業者が集中しています。また、水島港からは国道430号への交通アクセスが良好で、トラック運送も視野に入れることが可能です。国道430号から国道2号に繋がる高梁川大橋周辺は、朝夕の時間帯に混雑していましたが、4車線化により物流利便性が高まっています。
福山エリアは、広島県東部にある福山港の周りに産業や、物流業者が集中しています。福山港は国際拠点港であるため、海外貿易や内航運送が選択肢にあげられ、物流効率が高いエリアだといえるでしょう。また、内航運送だけでなく、トラック運送も可能。国道2号や山陽自動車道へアクセスしやすいため、兵庫・岡山・広島・山口方面に輸送しやすいエリアです。
広島エリアでは、広島港の周りに物流業者が集まっており、海外貿易や内航運送も視野に入れられます。広島港は東南アジア、北米航路などを運行しており、物流効率の向上が図れるでしょう。また、海上輸送だけでなく、陸上輸送に便利なエリアで、国道2号へアクセスしやすい立地です。国道2号線を利用すれば、渋滞緩和やう回路の確保が可能。また、国道2号は木材港西から廿日市間が整備予定で、渋滞緩和に期待が持てます。