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ケミカル

化学品などケミカル製品の物流は、何よりも安全性や信頼性が求められています。しかし、ドライバー不足などの課題を抱えており、課題解決に向けた取り組みが急務となっています。ここでは、ケミカル関連の物流の特徴や課題のほか、3PLの選び方をご紹介します。アウトソーシングを検討中の方は参考にしてください。

危険物倉庫を備えた物流倉庫

久和グループ

久和グループでは「普通倉庫」をはじめ、災害につながる危険性のある製品を保管する「危険物倉庫」を完備。さらに、複雑な輸出入業務もスピーディーに処理可能。そのほかにも爆破物検査なども実施しています。

久和グループの会社概要

会社名 久和グループ本社
設立年 1971年(昭和46年)
従業員数 記載なし
所在地 栃木県宇都宮市下桑島町1200-20

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日用品から危険物まで対応

日本トランスシティ株式会社

日本トランスシティ株式会社は、化学品(石油化学品(合成樹脂・合成ゴム・界面活性剤・合成紙など))・医薬品・食品・飲料・日用品などのトラック輸送から、液体危険品のローリー輸送、石炭・工業原料のバルク輸送など様々な品目に対応可能です。

日本トランスシティ株式会社の会社概要

会社名 日本トランスシティ株式会社
設立年 1942年(昭和17年)12月
従業員数 2,422名(2022年6月30日現在)
所在地 三重県四日市市霞二丁目1番地の1

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ケミカル物流の特徴とよくある課題

化学品やケミカル製品は、多品種化や小口化、高付加価値化が進んでいる反面、ドライバー不足が課題になっています。これは物流業界全体に共通する課題ですが、ケミカル製品に関しては危険物も多く、敬遠するドライバーも少なくないのです。そのため、他業種に比べてドライバーの確保が難しくなっています。なお、化学品などの輸送量は船舶が大部分を占めます。しかし、港・貨物駅からの輸送はトラックが担っており、ドライバー不足が輸送の遅延や停滞に繋がるリスクが潜んでいます。

参照元:国土交通省公式HP(PDF)(https://www.mlit.go.jp/common/001198489.pdf

化学品など危険物の保管倉庫の不足も課題の一つです。大手であれば、倉庫を新設することも難しくはないでしょう。一方、中小にとっては難しく、倉庫を新設する資金の確保が問題となります。専用設備や管理体制構築も必要なため、そう簡単には新設できないのが実情です。

ドライバーや危険物倉庫の不足は、ケミカルの物流における大きな課題ですが、企業単独で対応するには限界があります。これらの課題を解決するためには、物流のアウトソーシングが適しているでしょう。

ケミカル物流に必要な要件

ケミカル製品などの物流には、安全性が求められます。化学品の多くは、取り扱いに注意を要するうえ、中には人体に害を及ぼす危険な薬品もあります。このような危険物を取り扱うため、安全に保管・輸送できる体制の構築が求められます。

熟練の運転技術を有し、化学品の取り扱いに関する知識に長けたドライバーの確保も必要です。化学品などの輸送は安全運転が不可欠で、正しく取り扱うことが求められます。危険物の取り扱いに関する資格取得を含め、ドライバーを育成できる環境を整えることも重要です。

ケミカル物流における3PL選びのポイント

もしケミカルの物流をアウトソーシングする場合、しっかり体制を整えている3PLを選びましょう。化学品の正しい取り扱い方を熟知しているのはもちろん、安全を重視していることが重要です。安全なくしてケミカル関連の輸送は成り立ちません。

また、製品の特性に合わせ、適切な保管・輸送が可能かどうかも確認するべきです。一口に化学品といっても、さまざまな種類があり、特性も異なります。3PLを選ぶ際は、種類・特性に合わせて柔軟に対応できるか、入念にチェックすることが重要です。