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流通加工業務の
物流アウトソーシング会社・3PL企業選びのポイント

このページでは流通加工業務(組み立て、加工、検品、包装、梱包、ラベリング等々)の特徴を説明したうえで、物流アウトソーシング会社・3PL企業の選び方を紹介しています。流通加工業務プロセスにおけるコスト削減&付加価値創造を実現できる、物流アウトソーシング・3PL会社を見つけましょう。

流通加工の外注化が進む物流現場

メーカーだけでなく物流会社にも利点

物流業務のアウトソーシングは、様々な業界で進んでおり、そのすそ野は保管や配送などコアの業務以外に広範囲に広がっています。そんな中で見逃せないのが流通加工です。

近年はコロナ禍にも関わらず、物流会社や物流不動産のデベロッパーなどが全国に大型物流センターを相次いで建設していますが、その多くが商品の保管に留まらず流通加工ができる設計になっています。流通加工の外注化は、メーカーなど荷主企業にとって様々なメリットがあるだけでなく、物流会社も大きなビジネスチャンスとみて対応を強化しているのです。

では、流通加工とはどんなものなのか。そして、なぜ流通加工の外注化が進む背景には何があるのかを見ていきましょう。

商品の付加価値を高める流通加工

流通加工とは、流通の段階における包装など商品の付加価値を高める一連の作業を指します。エンドユーザーの利便性を高めるのが大きな目的ですが、サプライチェーン全体の効率化のために行う作業もあります。広い意味では、メーカーでの箱詰め作業やスーパーのバックヤードで行うパッケージングなどの作業も流通加工に含みますが、厳密には倉庫や物流センターで行う作業のことを流通加工と呼びます。

流通加工の代表的なものを挙げると、包装以外に梱包・封入、検品・検針、組み立て、補修、ハンガー掛け、小箱への詰め替え――などがありますが、荷主企業のニーズの多様化に伴い、その範囲は拡大する傾向にあります。

特に近年はインターネットショッピングが一般的になっています。化粧品などは、消費者に一定期間、商品を試しに使ってもらうため、通販トライアルセットが増えてきました。また、サンプルキットのセット、説明書・DMカタログ同梱、化粧箱組立、サンプルキット・セット組、サプリメント重量包装、粒包装など流通加工の作業内容は多彩です。

荷主・物流会社双方にメリット

流通加工は本来、荷主企業がやるべきものですが、商品の多品種少量化が進む現在においては難しくなっています。流通加工を行うのは倉庫などのスペースが必要だし、多くのスタッフを雇用しなければなりません。しかし、メーカーが流通加工を物流会社に外注すれば、コアな生産業務に専念できます。また、流通加工施設に掛かる費用や人件費、労務管理の手間などを削減し、トータルコストを抑えることが期待できます。

一方の物流会社にとって流通加工は差別化戦略につながります。トラック輸送だけを手掛ける運送会社の営業利益率は一桁台のパーセンテージに留まる傾向にありますが、営業倉庫を持つ物流会社は10%を超える利益率を確保しているところが多いです。この営業倉庫を更に有効活用し、保管だけでなく流通加工も請け負うことで更なる収益力の向上を狙うことができます。また、流通加工まで取り込めば荷主企業との関係を強化し、本業であるトラック輸送や倉庫業の稼働率アップを図ることもできるのです。

分業化する流通加工

荷主企業から流通加工を請け負うのは物流会社ですが、実は物流会社も流通加工を下請け業者に委託しているケースが少なくありません。これらの下請け業者は物流会社を名乗っていても自前の倉庫やトラックを持たず、自社スタッフを物流センターに派遣して一連の作業を請け負います。物流センター業務の受託を専門にしている会社なので、それなりにノウハウを蓄積して物流会社に改善提案をしている業者も出ています。

こうした分業化が進んで物流段階ごとのサービス品質が上がれば、サプライチェーン全体の物流最適化は進めることができます。次にこの流通加工をアウトソーシングするメリット、デメリットについて、コスト削減にポイントをおいてみていきましょう。

流通加工・業者選びのポイント

業者によって違う料金体系

では、どんな点に留意して業者選びをすればいいのか。そのポイントをいくつか見ていきましょう。

まず流通加工の料金体系ですが、これは物流会社によって異なります。基本的には個数に応じた費用が発生します。関東地方の物流会社の例を挙げると、デパート包装で1個35円から、化粧箱のシール貼りで同5円から、箱折り・組立で1セット35円から――などとなっています。

こうした料金は発注量が多ければ値引き交渉も可能になるかもしれませんが、大事なのは流通加工費だけにこだわらず、全体のコストを考慮することです。

トータルコストで総合判断

物流アウトソーシング全般で発生する費用は、大きく分けて流通加工など作業料金、保管料金、発送料金(輸送費など)で構成されています。仮に流通加工がオーダーメイドで作業料金が割高になっても、全体の費用が割安なら依頼するメリットが出てきます。

最近のECビジネスでは、受注や顧客対応まで請け負うフルフィルメントサービスが普及しています。コア業務に近い受注などを任せることができれば、自社社員をマーケティングなど更にコア業務に振り向けることが可能になり、企業全体として業務が効率化され、業績拡大によりコストを吸収することができます。いずれにせよ、流通加工だけの目先のコストにこだわらず、自社の経営戦略と十分に擦り合わせたうえで総合的に判断することが重要です。

サービス品質に格差

3PLサービス業者は増加傾向にありますが、やはり業者によってサービス品質のレベルに差があります。基本的には、複数の顧客から任されてサービスを提供している以上、その道のプロなのですが、どうしても設備面やスタッフなどのレベルに違いが出来てくるのです。

自社に最適なサービスを提供してくれる物流会社を選ぶには、まず現場に足を運ばなければ話になりません。流通加工現場のスタッフの雰囲気や設備などをじかに目で確認し、どれだけ業務が正確に、効率よく行われているかを確かめます。

スタッフの教育もポイント

特にスタッフのレベルは、手作業の多い流通加工の品質を大きく左右するため、どんな研修制度が導入されているかをチェックしておくことです。作業自体のレベルアップだけでなく、ミスへの対処法、再発防止策などがきちんと確立されていることが大事です。また、入れ替わりの激しい職場では仕事もおろそかになりがちなため、出来ればスタッフの定着率も確認しておけばベストです。

提案力が業者選定のカギ

その一方で、業者を選定するうえで重要なのは物流会社の提案力です。依頼した仕事を単純にこなすだけでは物足りません。荷主企業が抱えている悩みを把握し、的確な解決策を提案・実行して成果を出してこそ、本当に頼れる3PL業者と言えるのです。

そのためには相互のコミュニケーションが重要です。定期的なミーティングを実施して細かい部分の擦り合わせを重ね、業務が円滑に進むよう相互に協力しなければなりません。また、万が一トラブルが発生した場合の責任の所在も明確化させておく必要があります。

荷主企業と物流会社とは利害が相反する部分があって、荷主企業のコスト削減は物流会社の売上高低下に直結してしまうという側面もあります。このため、自らの首を絞めるような提案をしない物流会社も少なからずいました。

しかし、荷主企業のコスト削減に貢献できれば、物流会社も経費を抑えることができ、利益は増えます。また、そこで蓄積したノウハウを駆使して取引先を増やせば全体の売上高は拡大します。荷主企業と物流会社はWIN-WINの関係を構築すべき時代になっているのです。

日進月歩の技術革新への対応もポイントに

物流現場の技術革新は急速に進んでいます。ネット通販などの物流センターでは、人間に加えてロボットが忙しく動き回っているシーンが一般的になっています。ドイツの研究グループが開発した「LoadRunner」というロボットは、荷物を載せたまま時速36kmというスピードで構内を走り回ります。また、群知能が搭載されているため、他のロボットの位置を瞬時に把握し、衝突を避けることができます。

流通加工、AI活用も視野に

このように物流センター業務のうちマテリアルハンドリング(マテハン=モノの移動)は、デジタル化やAI(人工知能)活用により、無人化・省力化が急速に進んでいます。細かい作業が多く、機械化が難しいと言われる流通加工もいずれ技術革新の波に乗り、無人化・省人化できる作業が増えていくでしょう。

最新の設備・機器を導入するには多額の投資を伴います。中小規模の荷主企業が単独でこれを行うのは現実的ではありません。これから技術革新が進むにつれて、資金力のある物流会社に最新の設備・機械が集約されてくることも考えられます。中小企業はここにアウトソーシングすることで自社だけでなくサプライチェーン全体のコスト削減、効率化が促進されていく可能性もあります。このように技術革新には常に目を配っておく必要がありますが、時代が変わっても最も重要なのは信頼関係です。長い期間に渡って良好なパートナー関係を築ける物流会社を慎重に選択することが大切です。

流通加工をアウトソーシングするメリット・デメリット

コスト・業務効率化のメリット

固定費削減、リスクを軽減

流通加工と一口に言っても、その作業内容は様々で、機械化の進捗度も異なりますが、一般的に流通加工のアウトソーシングは、コストダウンや業務効率化につながる部分は大きいと言えます。

自社で流通加工を行う場合だと、まずは作業のためのスペースを確保しなければなりません。また、自前でスタッフを抱える場合、採用のための広告料や教育費、労務管理に関わる手間などがかかります。さらに、人件費や施設運営費は固定費となりますから、季節波動や社会情勢の変化で荷動きが変動すると、経営を圧迫します。

これに対して3PLを受託する物流会社は、複数の荷主企業から仕事を受注し、物流センターをシェアする形で流通加工を行っていますから、異なる作業を効率的に回すことで荷動きの変動リスクを吸収することができます。また、扱う品目に応じて作業の流れや仕組みを定型的に構築しているため、割安な物流パッケージサービスを提供することが可能です。

コストを明確化できる

荷主企業は、こうしたサービスを利用することで人件費などの固定費を削減できますし、梱包資材や包装設備などが不要になり、施設を別の用途に有効活用することも可能になります。

また、自社で行うと資材などのコスト管理が曖昧になりがちですが、アウトソーシングすれば3PL業者から細かいデータを受け取れますから、経費を明確化させることができます。その他、本業の効率がアップするのは言うまでもありません。

外注化のデメリットも

オーダーメイドは割高な場合も

ただ、デメリットがないわけではありません。流通加工の範囲は幅広く、作業内容によってはコスト高になるものも出てきます。3PL業者は、品目に応じて作業の流れや仕組みを定型的に構築していますが、これにフィットしにくいイレギュラーな作業は、オーダーメイドの作業設計が必要になり、自前で行うのと変わらない費用が発生する場合があります。

例えば、エンドユーザーごとにメッセージカードを手書きしているようなケースがこれにあたります。

サービス面で不安材料も

また、作業を他社に任せるわけですから、意思の疎通が十分でない場合、トラブルが発生しやすくなります。例えば、包装の仕様が想定していたものと異なり、エンドユーザーからクレームが入って初めて気づくということもままあります。

また、商品が傷ついたり、ひどい時には紛失してしまうことも皆無ではありません。仮にこうしたトラブルが発生した場合、責任の所在が荷主企業側にあるのか、物流会社にあるのか分からなくなるケースも散見されます。

ノウハウの蓄積困難に

また、その他のデメリットとして、「社内ノウハウの蓄積が難しくなる」という点がよく指摘されます。熟練したスタッフが行う凝った包装作業などがその例で、コスト削減や効率化の前に、エンドユーザーの満足度が落ちる恐れもあります。また、外注化で自社社員から仕事を奪えば雇用問題に発展しかねません。

流通加工業務のプロセス別
効率化のポイントと事例、物流会社を紹介

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【業界別解説】物流アウトソーシング会社・3PL企業の選び方

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