物流の効率化を図るためには、配送や在庫の管理の省力化・スリム化が求められます。現在は物流でDXが進んでおり、情報処理技術を活用して配送や運行、在庫などの管理を行う事例も増えています。物流において情報処理の重要性は高まっていますが、人材育成が課題として残されています。場合によっては外部委託も検討するべきでしょう。
ここでは、物流における情報処理の特徴や、アウトソーシングのポイントをご紹介します。
物流における情報処理は、インターネットやAI、IoT技術を活用し、各種情報の管理を行うことを指します。物流業界は、荷物の取り扱い個数増加や小口化が進んでいる一方、人手不足が深刻化しています。従来より一層の業務効率化・省力化が求められていますが、実現のカギとなるのが情報処理です。
物流の情報処理システムは、主に倉庫管理、配送管理、運行管理の3つがあります。倉庫管理は商品の入庫や在庫、賞味期限などを管理するシステムで、倉庫業務の効率化に寄与します。配送管理は、配車の指示や配送状況を確認するシステムであり、属人化の防止に繋がります。運行管理は、運行計画の作成や配車手配を行うシステムです。システムが適切なルートを割り出したり、ドライバーの運転を評価したりできます。
自社で物流の情報処理システムを構築する場合、IoTに詳しい人材の確保や、場合によっては専門部署の設置が必要です。各種システムは、導入したら終わりではなく、その後も適切な運用が求められます。また、リアルタイムで運用されるため、トラブルにも即時対応できる体制の構築は欠かせません。仮にベンダーへシステムの構築・運用を委託したとしても、社内に専門スタッフを配置することが不可欠でしょう。
他にも構築費用や、社内のIoTリテラシー醸成など、さまざまな課題が残されています。このような課題に自社で対応するのもよいですが、アウトソーシングすれば一挙に解決できます。
3PLに情報処理業務を委託する場合、どのようなシステムを導入しているか確認しましょう。情報処理に注力している3PLであれば、物流におけるプロセスの大半をシステムで管理しています。自社で使用している販売管理や会計システムがあれば、連携可能かどうかも確認しておくとよいでしょう。
もし情報処理をアウトソーシングするのであれば、物流全体を委託してみてはいかがでしょうか。包括的な物流業務を委託できる3PLを選べば、組織全体のコスト削減と生産性向上に繋がる可能性があります。自社の物流部門をスリム化できるため、アウトソーシングするメリットは大きいといえます。